新潟コミティア57 見本誌全レビュー

ここに掲載している感想は、新潟コミティア57(2023.10.29開催 会場:新潟市マンガ・アニメ情報館企画展示室)にて提出いただいたすべての見本誌をスタッフが読んで書いたものです。 簡単な感想ではありますが、大切に読ませて頂きました。

※【サークル名/タイトル/ジャンル】・見本誌提出の際、ご記入頂いたジャンルで掲載しています。

【赤松スタジオ / A break for Ken Akamatsu 赤松健ひとくぎり / 少年向】
今までの赤松健作品の登場人物を今の絵柄で改めて描かれた(ほぼ)描き下ろしの贅沢な一冊。イラスト集としてはあっさりしているかもしれませんが、やっぱりレイアウトが上手い、上手い。あとやっぱり漫画作品のキャラクターってちょっと見るだけでバックボーンが思い出されて、人物が膨らんでいきます。強い。
【しゅらしゅしゅしゅ / Eden / 少年向、少女向、ファンタジー】
水彩の色使いが淡いけれど、ただ淡いだけじゃなくてところどころに力強さも感じられるイラスト集。新潟コミティア58のチラシになったイラストも収録されていますが、トリミングの関係なのか、まるで違うイラストのように思える衝撃。同じイラストでもいろいろと感じ方が違ってお得な感じがしました。
【ちはや工房 / ユーメシ! ~ゲーム実況ユーチューバーの異世界メシテロ~(1~2) / 少年向】
メシテロ! 本当にメシテロ本でした。でも物語もちゃんと進んでいくのです。
ミミちゃんは本当に5歳なのでしょうか…。そしてキムランのホジティブシンキング、見習いた~い!
【ノンキな絵物語 / ノンキなショートストーリー虹の彼方へ / 少年向、少女向、SF】
虹をテーマにした短編小説3作。スマホの不思議なアプリに触発?されて、変化していく主人公たち。それぞれの雨とそれぞれの虹があって、読んでいて何だかぐっと来てしまいました。読めてよかったです。
【木蘭優駿 / Steam&Bullet-審判の日- / 少年向】
蒸気をエネルギー源とする世界で、はびこる悪に「審判」を下す少女の物語2編。小説。主人公の、魔銃を使う無表情な少女という設定が面白かった。また「蒸気が無限にわく世界」という設定も不思議でよかったです。
【アイサイカの朝食 / ORIGINAL SMILE / 少女向】
好きな練り香水や散歩などをイラストとトークでまとめているエッセイ本。手書きのイラストや文字がとってもかわいいです! 表紙もコラージュで作成されていて、アナログの良さに溢れているかわいい一冊でした。
【MCC / 霊なるカノジョ / 少女向】
「あのね、私もずっとずっと 大好きだった!」という1ページ目1コマ目の和菜ちゃんの笑顔。とってもいい笑顔なんです。こんな笑顔を見れるだけで、この作品がすごく良い作品だって予感できました。その和菜ちゃん、3コマ目には遺影になっているんですけど。ユーレイになった彼女とのドキドキライフ、楽しませていただきました。
【かきたま / あきはるなつ-後編- / 少女向】
アキ→ハル←夏生の三角関係が少しずつ変化し、また新たな三角形ができ上がったようでよかったよかった。前編で「みんな、言葉が足りないんだよー!」とじれじれしてたので、頂点にいるハルの言葉と気持ちが聞けてこちらも落ち着きました。
【COCOA-ism / 100colorchallenge vol.2 / 少女向】
インク沼をリアル見せて頂いたというか、200色をお持ちになる事もすごいですが、何より200もキャラも生み出し描かれていることがとてもすごいと思います。いろいろな色とそのイメージのキャラクターを楽しませてもらいました。
【ちはや工房 / ヤンデレゲーの主人公は普通の恋を望む。春編/夏・秋編/冬編 / 少女向】
「ヤンデレ」ってそういえば、どういう意味なんだろう。と思って検索。『誰かを慕うあまりに精神が病んだ状態を指す言葉』(ピクシブ百科事典より)ということで、王国の第一王子で学園の生徒会副会長のセシリオと魔法士団長の息子で同級生のローレンツ、そして宰相の息子で夢魔であるイワンがそれぞれ精神が病んでしまうぐらい主人公のアラセリスを狙うという「魔法樹の下で恋をする」というヤンデレゲームの世界の学園の生徒会長ギルジェミーナにOLの美生が転生したところから話が始まります。とはいえ、思ったよりも全然ヤンデレじゃないです。どちらかというと、イチャイチャラブラブの少女漫画的世界で、全員がハッピーエンドな幸せなお話でした。
【濃縮還元 / こわがりハムキャット / 少女向】
前半のハムスターの話、後半の猫の話。日常ストーリーかなと思いきや、まさかのファンタジーでびっくり。憎めない登場人物達で構成されている、なんとも言えないエモーショナルなストーリーでした。甘酸っぱいストーリーで学生の頃を思い出しました。
【はこざき書房 / One more VANILLA 2023 / 少女向】
フルカラーイラスト集。線画と出来上がりカラーを見開きで構成されていて、線画のほうにはいろいろとコメントが掲載されているので、読んでいて楽しいです。カラーイラストひとつひとつにタイトルが付いているのもいいなぁと思います。タイトルがあるのは好きかも。予想外の万年筆インクの色が出たという表紙にもなっているイラストが原画の色がわからなくて気になりました。
【Pastime Cafe / ある日曜のコーヒータイム / 少女向】
深煎りコーヒーからはじまる、日曜の朝。幼馴染のふたりは文具の好きな方からの、文具店めぐりの楽しさを聞かされて、簡単なことから始められることもしり、ワクワクの気分で、ふたりでお出かけになります。きっかけって大切なことを優しい世界で教えてくれます。
【B.W.Factory / Amazing Grave(アメイジング・グレイブ) / 少女向】
死による友達との突然の別れ。死者との対話を通して自分の気持ちとどう向き合えばいいのか考えさせられました。死者との対話が読者の心に寄り添う素敵な作品だと思います。作者の後書きの「beyond the grave」には、作品への深い思いが込められていると感じられました。
【B.W.Factory / MASK DAYS RHAPSODY / 少女向】
新型コロナウイルスが世界を覆い、マスク姿が日常になった中での、告白の物語。登場人物の、絶妙なすれ違いが描かれます。見た目とはなにか? 好きになることとは? を改めて考えさせられる作品です。
【B.W.Factory / 宇宙色の手紙 / 少女向】
クリスタル星からやってきた少女が、日本の町で暮らし始める日常を書いた小説。児童文学として書かれたとのことで、社会や友達等について少女の感じたことや考えが柔らかな文体で書かれていて、自然に引き込まれました。
【マタタビMIX / 夢見るインド菓子 / 少女向】
蛍光ピンクと黄色と青緑の多色刷りが可愛くてお洒落! コピー誌だと思いますが、小さいサイズと表紙込12ページのちまっとした感じが、古のプリントゴッコを思い出させました。本場インドで体験したお菓子と東京で買える本場のお菓子が紹介されていて、機会があったら買ってみたいと思いました。
【モネモニック / CHANGE the HEARTS / 少女向、ファンタジー】
物語を通して「本当の自分って何だろう?」と考えさせられました。作者は読者に、自分を大切にすることの重要性を伝えてくれます。現在の自分のありのままの姿を大事にしようというメッセージが心に響きます。
【UMIN’S CLUB / 楽園 HYBRID CHILDシリーズ / 少女向、SF、JUNE・BL】
不死身の長命種ジャスパーと、天才科学者セズ・デュマによって作られた人工生命体ファージを巡る、生命と愛と執着の物語。美しい絵とSF設定にひかれて読み始めましたが、話が壮大すぎて同人誌の発行ペースでおっかけるのはなかなかしんどかったです。完結して結末を見ることができたのがうれしかった。この複雑な物語を一気読みできる快感ったら! 主役の2人以外にも美しく魅力的なキャラクターがたくさん出てくるのが楽しいです。私の推しはジャスパー。裏推しはアークとみせかけてセズ。読んだらきっとわかる(はず)。
【UMIN’S CLUB / 薔薇と廃物 HYBRID CHILD / 少女向、SF、JUNE・BL】
本編ではあまり触れられていない、セズ・デュマ博士の若いころを描いたシリーズ番外編。「歩く不幸の手紙」と言われているらしいですが(笑)、これ読むと憎めないんだよな。
【UMIN’S CLUB / 君がいるだけで世界は HYBRID CHILD / 少女向、SF、JUNE・BL】
じつは本編では脇役に回りがちなジャスパーとファージ、彼らを描いた短編集。ファージがかわいい。HYBRID CHILDシリーズの年表と相関図がついているのがかなり嬉しい。
【UMIN’S CLUB / おやすみなさいをいうまえに / 少女向、ファンタジー】
雪深い冬の一軒家で仲良しの2人が楽しい冬を過ごすお話です。家の中は明るい色使いで寂しさを感じさせず、クマのお友達との楽しい遊びが続きます。オールフルカラーで描かれた、心温まる冬の物語です。
【UMIN’S CLUB / 泡沫となりて消ゆるも / 少女向、ファンタジー、JUNE・BL】
大正時代、隻眼の少年と、彼を守る”番”の青年のBLファンタジー。少し昏い雰囲気と繊細な絵柄が美しいです。お話は始まったばかりのようですが、2人に何があったのか、続きが楽しみです。
【UMIN’S CLUB / Flower / 少女向】
リメイク元を読んだことがないのですが、本作もとても可愛らしく、ふわふわしたファンタジーが素晴らしくほっこりしました。手塗りの表紙もとても可愛いので、携帯の壁紙にしたいなと思いました。
【アートファクトリィ / ハネモノ博物号 楽乃描き / 青年向】
3人の筆者によるシリーズ同人誌の一作で、カラーイラスト&漫画の小冊子。真白さんのやわらかなイラスト、belneさんのペンギンのお話も好きですが、日高トモキチさんの「板垣退助」がラブリー(笑)。小品でも見た人(私)が元気になる、らくがきと称しても落書きではない不思議&素敵な一冊。
【アートファクトリィ / 西1ホールいブロック1a / 青年向】
いやもうとにかく、私も新刊読みたい…!となりました。即売会に十ン年以上参加している、業の深めな読み手の方におすすめします。
【AVIS / 白昼夢 / 青年向】
カラーカバーの袖に「既刊『桎梏』と併せてご覧ください。」と書かれています。「桎梏」は新潟コミティア56に見本誌が提出されたフルカラーイラストと散文で構成された本でした。ルーとテオの物語の一部。ルーの見るテオの白昼夢。読み続けると少しずつ世界が広がっていくのでしょう。
【移動書架 / moving-library「お花見」 / 青年向】
桜の木の下に集う女子学生のほっこりした、会話が素敵な2ページのお話。「桜と少女」という連想や、それにちなんだお話、いいですよね。なんだか大好きです。
【移動書架 / moving-library「しゃあろきあん」 / 青年向】
図書委員の少女がおしゃべりするシリーズ、今回はシャーロックホームズから始まって…の2ページ。相変わらず会話が気持ちよくて、こんな図書委員会あったら入りびたりたい。
【江戸錦WORKS / 江戸錦わーくすその1~2.5 / 青年向】
バチバチのピアスやゴリゴリにタトゥーを入れた女の子達のイラスト集。仲良しで健康的な登場人物達が可愛らしくてとても良かったです。名前やバックボーンがその2から開示されて、「なるほど!だからこういった格好なのか!」と合点がいきました。
【503号室 / サーモンラン1 / 青年向】
不思議な古本屋さんのアルバイト主人公と半ば強引にお手伝いをさせられる大学生との、事件を追っての個性強い二人のやりとりがとても魅力な一冊です。脇役のかたも個性が強くどんどん世界の中に引き込まれていきます!
【こけようこ支店 / ワルイコ / 青年向】
表紙のグルグルに驚き、既に異世界に入り込みます。現在の私達の世界とは、共通点を見つけるのが難しいくらい、生態系も異なる世界での、根拠すら忘れられた禁忌習俗をめぐる世界です。登場人物達の持つ、異なる身体構造への好奇心・習俗への疑問を通して、異世界を臨場感を持って楽しめます。
【千秋小梅うめしゃち支店 / 小さく奏でた音~ペーパー漫画等再録集(2006~2023)~ / 青年向】
イベントでの配布ペーパーは一期一会。本は次のイベントで手に入ってもペーパーはなかなかそうはいかない。行けなかったイベントに推しのサークルが参加していてぺーパーがあった事を知った時のショックは、本が買えなかったことよりも大きいかもしれない。なのでペーパーの総集編は夢の一冊。作者の近況や時事を振り返ることもできて貴重です。
【にゃん太屋敷308号室 / 胆振分室レトロ自販機素材解体集①めん類編 / 青年向】
サークルで作成された、レトロ自販機グッズを紹介したフルカラー本。大好きな人にはたまらないであろうレトロ自販機…グッズについての写真も説明もたくさんで読みごたえがあります。説明に添えられている挿絵の女の子がかわいくてそこもGoodです!
【B.W.Factory / Harvest moon <上> / 青年向】
ほんわかとした絵柄そのままのゆったりと流れるストーリーなのに、上巻だから気になる謎がそのままに続いてしまいます。気になる…。裏表紙のサークルのマーク(?)みたいなのが素敵で、布のような質感の裏表紙の柄のとっても合っていると思いました。
【B.W.Factory / 綺羅星の如く / 青年向】
ある事情を抱えた(この説明は正しくないかも…)母と息子。淡々と日常が進んでいくようでいて、驚きの展開もあって物語に引き込まれました。音楽が聴きたいと思いました。
【ビンテージ豆腐 / 季刊フィアルフローガ vol.1~3 / 青年向、ギャグ、ファンタジー】
オリジナル漫画と創作キャラ紹介。Vol1と2の漫画にトーン処理がされているともっと読みやすいかな…と思いました。vol.3からグレートーン処理されているのですが、読みやすい!と思ったので続けてほしいです。
【ほしのゆりか / サンモリッツ3 / 青年向】
『サンモリッツ』1と2は、平和な時代の子どもと戦争と反戦教育を自伝的に描いた話(フィクション)でしたが、今作は家庭内の諍い(=戦争)がメインです。年代的に同じような体験をしてきた身として、細々心に刺さりました。「子どもという大人の所有物」の意味について深く考えています。
【ほしのゆりか / ぼくにことばをおしえて / 青年向】
若い男性保育士さんの目を通して描かれる保育園の日常。理不尽な思いや肝の冷える出来事をちょいちょいはさみながら、分刻みで戦場と天国を行ったり来たりする描写がリアルです。子供を死なせず育てるため、保育士と保護者がタッグを組んでがむしゃらに過ごしたあの濃密な時間を思い出しました(私は保護者側)。保育士さんたち、本当にありがとう! 外野になっても応援してます!
【ほしのゆりか / 絵がダサくてもお姫様になれるってホントですか? / 青年向】
漫画家こきあいりんさんの「自分の絵柄について壁にぶちあたった」エッセイ漫画。ラフな絵で描かれているのですが、するする読めるとても読みやすいエッセイ漫画でした。
【ほしのゆりか / まほうのつえ / 青年向】
会社の同僚からもらったライブチケットがきっかけでアイドルのライブが楽しくなって思わずペンライトを購入した主人公。ペンライトで自分も応援されている気持ちになっていると過去の自分が現れて…。自分にペンライトで応援っていいかもと思いました。
【あららぎ研究室 / 「ごった煮」4冊目 / ギャグ】
車、バイクによくある話の1ページ漫画。車やバイクに乗っている人なら読みながら思わず笑ったりうなずいたりするはず。
【あららぎ研究室 / 「ごった煮」5冊目 / ギャグ】
ひかくてきに日常をネタにした1ページ漫画。日常に不思議が混ざっていても同意できるものはクスッと笑ってしまった。
【あららぎ研究室 / 「ごった煮」6冊目 / ギャグ】
ひかくてきに日常をネタにした1ページ漫画。今回は女神様、死神様、魔神様が人間界に…。でも日常な出来事なので笑えました。表紙に何冊目かがないのでつらくなってきた。
【オオカミ タホ / 悪の組織の子そだて日記(仮) / ギャグ、エッセイ】
悪の組織が人造人間を作ったら新生児から始める感じだった…という漫画。新生児に悪戦苦闘しながら初めての人造人間育てをする悪の総帥とその組織、絵も個性的でとてもほのぼのです! おそらく作者の実体験を元に描かれてる作品だと思います、続きも楽しみです。
【秘密結社メビウスループ / 筋肉Gメン24時 / ギャグ】
筋肉もりもりのキャラが楽しく活躍するシリーズ。前作の警官ものから、今回は美少女戦隊ものに? カラー表紙が華やかでぬりえもあって何だか妙に楽しく、クセになってしまいそうでした。
【夢のかたりびと / でいりー・ろじか / ギャグ、SF、エッセイ】
作者の創作漫画キャラ達によるセルフパロディ4コマ漫画。たまにどのキャラがしゃべっているセリフか分からない時があったので、吹き出しや文字の大きさを工夫すると読みやすいのかな、と思いました。キャラの表情やデフォルメはとてもかわいいです! 個人的にトルトさんが好きです。
【オオカミ タホ / NEWGATA / 動物、ファンタジー】
どうぶつ、にんげん、モンスターなどが暮らす街を舞台にしたイラスト集。街の雰囲気を切り取った、ピンクとエメラルドグリーンの2色刷りのイラストがとても可愛く個性的です。
イラストの裏面に罫線が入っているのでメモとしても使える、本を読んだ後のことを考えられている作りも素敵でした。
【境界堂 / 月牙風来伝試読版 / 動物、ファンタジー】
人を食らうケモノに怯える国を救った英雄の物語を、語り部の娘の一人語りで書いた、本編の試し読み冊子。導入部のみで雰囲気を感じる位の内容でしたが、万民の期待する成り行きにはならなかった的な記述があって、本編に興味をそそられました。
【境界堂 / 理系蛮族日誌 / 動物】
野外調査を生業とする「理系蛮族」のタマゴ達だった筆者が書き記すエッセイ。表紙からして異世界系ファンタジー小説なのかな?と思ったら、筆者の目まぐるしい学生時代の記録エッセイでした。軽妙な文章で読みやすいです。学生時代の思い出が、「今」の自分を奮起する原動力になっているという後書きにとても共感しました。
【鉄腕ゲッツ / あたらしいいぬのきょうかしょ1 / 動物】
実は犬が苦手な私。表紙に惹かれ手に取ってみました。犬目線の4コマ漫画に笑わせられ、でもきちんと犬に対する注意事項も書いてある。とても為になる一冊でした。
【5610102 / サポートロボとぼく。 / SF】
ネガティブな気持ちになりがちなAIロボット達に、人が優しく寄り添い、エールを送る作品達です。これからのAIと人の関わりが明るく感じさせてくれます! おまけの、息子さん(小4)のまんがが、また、ほっこりさせてくれます。
【ノンキな絵物語 / タイムリープがあるならタイムトラベルだってあるよね / SF】
大学生の夏にタイムリープしたアラフォー女子が主人公のSF小説。しばらく会っていなかった同い年の女友達、当時好きだった男の子と、過去で再会して…。タイムリープのつじつまをどう合わせるのかを楽しみに読み進めましたが、たわいもない風景が愛おしく、最後まで味わい深い作品でした。
【RPG商会 / パンデモ ウィザード アカデミー / ファンタジー】
「魔王クエスト」シリーズの学園パロディ漫画。服装がいつもと違ったり、全ページフルカラーなのも読んでていて楽しかった。魔法学園モノは面白い!
【RPG商会 / 魔法の紅茶/遠き旅路 / ファンタジー】
「魔王クエスト」シリーズの紅茶を買いに行くお話とエルフの少年の修行のお話の再録本。巻末に紅茶雑学漫画の付録もあり紅茶好きには特に楽しめます。
【境界堂 / 箱庭の街(上、下) / ファンタジー】
女の子2人が出会うライトな書き出しに油断してたら、国や組織間の勢力争いに宗教と学問の対立、人種差別、陰謀、殺戮、魔物……と、どんどんハードな展開に。記憶をなくしている少女イリスが何者で、この先どうなっていくのか、またもう1人の主人公・紫苑がどんな役割を果たすのかが気になり、上下巻を一気に読んでしまいました。厳しい結末も覚悟したけど、ひとまずハッピーエンドでよかったです。明かされてない謎や新キャラも出てきているので、長いシリーズになるのかもしれません。個人的に、亡き親友の娘(紫苑)を育てるエリック教授が好きです。
【こっこや / ある春の日に / ファンタジー】
不思議な雰囲気のある漫画。出てくる女の子の瞳がすごくきれいで、表情が素敵でした。
【戯言遊戯 / 空模様と釣果 / ファンタジー】
いろいろな形・状態の雲に釣り糸を垂れる魔法使いと助手(?)のファンタジー小説。天文用語ってなんかキラキラしてるし漢字もきれい。少し視点を変えただけで異世界をうかがわせる「雲」の描写が斬新でした。豆本のカラーイラストと文章も趣があってステキです。
【小さな本屋の寝床 / 新米旅人の旅行録 / ファンタジー】
薬師の女性が主人公のファンタジー小説。短編集なのですが、食べ物に関しての表記がさらにもっと具体的で味なども想像できるように書いてあると、個人的に好みです。
【チューリップ庵 / 今日のきもち / ファンタジー】
短編小説集。どのお話を読んでもほのぼの(と、作家さんはPR文でおっしゃってますが)というか、ちょっと切なくなったりしながらも最後は心が温まる感じでした。
【鉄腕ゲッツ / 悪役令嬢に転生できたと思ったら魔王城の雇われ事務員で魔王様に溺愛された件 / ファンタジー】
転生ものハーレクインと言ってよいのか…? 転生してしまった主人公の性格が大好きで、魔王様とのやり取りも良かったです。R18版と表紙にありましたが、全年齢版もあるのでしょうか? ぜひ全年齢の人に読んでもらいたいです。
【獲らぬ狸の妄想狂 / 台所 編曲家 -キッチンアレンジャー- / ファンタジー】
台所 編曲家。タイトルを見た時、内容が全く想像できなかった。が、読み始めて納得でした。アニメ作品などに出てくるご飯やデザートをうろ覚えで自分なりに作っちゃう、アレンジャーという名前の通り! 失敗談も笑いながら(ごめんなさい…)読み進めちゃいました。
【東のこよみ/ フォリアとパスピエ / ファンタジー】
神様も妖怪も幽霊も悪魔もごった煮になっているこの国では害がなければ簡単に共存(同居)出来る気がする。座敷童然り。こんな悪魔なら同居もあり。ってか瞬時に服が脱げるのは良い! が、寒い地域では心臓発作に注意だ…。
【びりおんみくろん / 同人エルフ(5) / ファンタジー】
異世界転移した青年ケージが、転移先の世界でエルフたちと同人活動をする漫画第5巻。同人活動あるある…を描きつつ、寿命が異なるエルフたちとの創作活動を通しての出来事や情緒をテンポよく読ませるお話の作り方がとても素敵です。勧められた大長編傑作漫画、寝る前に読み始めて止められず夜が明けてしまうやつ、とてもあるあるで共感。
【らいとにんぐにゃんこ / 黒の史書 / ファンタジー】
金糸、銀糸の刺繍の表紙の黒い本と、その本をかかえて眠る少女。めくっても真っ黒で文字は読めない不思議な本をめぐるお話。読後も不思議な感じが残り、謎は解けないまま。もやもやする。
【らいとにんぐにゃんこ / それからの黒の史書 / ファンタジー】
「黒の史書」の続き。色々な伏線は回収されてちょっとすっきりしたけど、不思議な感じは残る。
【5610102 / BL_短編集. / JUNE・BL】
男子高生なのにフローラルの香りの汗拭きシート使ってフローラルの香り振りまいてるふたりとか、奥さんのお父さん(つまり義父)に一目惚れしちゃった旦那さんと息子ちゃんとの家族図とか(奥さん公認)超絶かわいい。青年から老人になっているふたりの、その年齢の掻き分けも本当にお上手で、どの年来の男性もかわいらしく描けているのがスゴイなぁと思いました。
【こっこや / 人見知りと赤い糸 / JUNE・BL】
小指に赤い糸がつながっているのが見えるようになった男の子たちのお話。お話の導入部分がまとめられた本だと思うのですが、女子も出てきてこれからの四角関係が気になる漫画です。
【たまごやき枕 / #窓の季節 / JUNE・BL】
二人の心温まるお話三話収録です。お二人の日常の会話・やりとりを見てるだけで、こちらの気持ちも、ほっこりしてきます!
【ノリコ道 / おまえのメガネピカピカにしちゃうぞ! / JUNE・BL】
メガネ妖精が汚れた眼鏡があるところに現れてきれいに磨くお話。決め台詞を言う妖精がカッコいい。
【ノリコ道 / センセイ / JUNE・BL】
シリーズ本。先生たちが少しずつ近づいていくお話で、まだまだ出会いなのでもどかしい。
【Belne / 逢魔の薔薇 The Rase Of Twilight / JUNE・BL】
ある夜、いつも見る夢から覚めた主人公が出会ったのは…。濃密な読切JUNEファンタジー。JUNEってまさにこれだと感じました。
【龍&スフィア / 先輩のゆくえ / JUNE・BL、アダルト】
身体が大きく寝相の悪い先輩の方がネコっぽいお話。ふたりともおいしい筋肉でありがとうございました。腹筋大好き!←個人の嗜好がはいりました。
【龍&スフィア / 直帰Nox / JUNE・BL、アダルト】
嫉妬はスパイス。お互いスキの気持ちが一緒なら美味しくなること間違いなし。きっちりスーツ男性も好きだがYシャツはだけさせた男性が大好き。←個人の嗜好がはいりました。
【きりきりだんす / あなたを絶対〇すロボ / 百合・GL】
作った殺りくロボット兵器(女子型)にめっちゃ愛される博士(女性)のお話。最強最恐の殺りくロボを作ったはずなのに、まずロボの造型がめちゃくちゃかわいいんですが博士? お話はベタな展開ですが、テンポ良いラブコメでとっても読みやすかったです。
【きりきりだんす / ふぁーすとせんせー!しょん / 百合・GL】
女子高生×保育園の先生のお話。元気っ子のめぐりちゃんになんだかんだ絆されてる先生。めぐりちゃんの成長に思いを寄せる箇所が印象的でした。
【せなみおんせん / DRAWINGS REPORT MARCH 2022 TO OCTOBER 2023 / 百合・GL】
女の子のイラスト集。デフォルメのきいた女の子の顔がかわいい。モノクロのイラスト集なのですが、元のイラストがカラーなのであればカラーでイラストを拝見したかったです。
【せなみおんせん / monochrome Vivid / 百合・GL】
オリジナルキャラの女の子イラストまとめ本。女の子の表情が豊かでかわいいです。元がカラーのイラストの様なので、webなどで掲載されているのであれば、URLなどの案内があったらカラー版のイラストも見ることができていいんじゃないかな…と思いました。
【belne研究室 / 2年生進級制作作品集 2022 / 学漫】
大学のアニメ・マンガ学部の授業で描いた作品を集めた一冊。一定のページ数で時間をかけたであろう作品が並んでいて、一気に読むのが楽しかった(描く方は大変だと思う…)。ネーム原作という作品形態も興味深かった。
【開志漫研 / キューブ4 / 学漫】
冒頭の3年目のセミの衝撃が凄すぎてずっっっと後引いてしまった。4ページの短編だし、その後にも続くのに衝撃が…。えっ…?えっ?ってなってしまった。
【赤松スタジオ / 赤松健の国会にっき1~2 / 評論】
参議院議員になった赤松健氏の国会レポート漫画。私たちはもっと政治に興味を持って参加していかなければならないと思いつつ、なかなか面倒くさかったり、難しかったり。それをわかりやすく、読みやすく教えてくれる。とても勉強になりました。
【中鉄TG&LP旅団 / 中鉄探求Vol.2 / 評論】
4号車という名称の4章構成の評論本。2号目の「東京長野交通戦争」はとても興味深く、歴史の勉強をさせてもらいました。3号目は現実問題を考えさせられました。一冊の中にいろいろな考察がありました。
【中鉄TG&LP旅団 / 東北地方沿岸部を旅してたら食事を食べる場所がなかった話 / 評論】
タイトルを見て「食事を食べる場所が無い」とはどういうことか?  そんなことはないだろう~ と思いながらページをめくった。あるある~ などと思いながら読み進めた。結論、旅の下調べ重要! 自分が旅をした気分を味わえました!
【境界堂 / 理系蛮族Log / 情報】
そもそも「理系蛮族」って何? というところからでしたが、読み進めていくと、知っていたら(頭の隅に入れて置いたら)野外とかで慌てることが減るかな、と思いました。私には為になった本でした。
【KKITT出版部 / mojimo-mangaで同人文化は変わる? / 情報】
フォントワークスが提供するサブスクリプションフォントサービス「mojimo(もじも)」についての解説本。インストールについてや書体の見本、様々なアプリで「mojimo」を使ってみた画面画像も掲載されています。
【KKITT出版部 / mojimo本 / 情報】
フォントワークスが提供するサブスクリプションフォントサービス「mojimo(もじも)」についての解説本。様々なフォントで小説組みしたサンプルが掲載されていて、サービスを利用して本を作りたい人には参考になります。
【KKITT出版部 / 同人作家のためのフォントの本2023 / 情報】
同人作家向けのフォントサービス・フォントパックなどの解説&サンプル掲載本。webでなく実際印刷された「紙媒体」でサンプルを確認したり比較できるのは、情報が欲しい人には参考になる一冊だと思います。
【はこざき書房 / 土と風の四季採遊記 / 情報】
秋田県男鹿にある「稲とアガペ醸造所」というレストラン(とそのオーナー)の紹介本。レストランのメニューを季節ごとにひとつずつフルカラー写真付きで紹介、解説。「稲とアガペ」はクラフトサケのことでお酒の紹介も細かい! 購入店などの紹介もあり、「稲とアガペ」さんに対する愛が溢れる一冊です。いつか私も行ってみたい!
【Flight of ACADEMY & B.V. / 温泉神社 / 情報】
タイトルは「ゆのかみのやしろ」とのこと!(すなおに「おんせんじんじゃ」と読みました…)温泉系神社についてまとめられている本でとても読みごたえがあります。温泉も観光も好きなので、参拝と旅行を兼ねてお出かけしたくなりました。
【奥羽天極 / 楽星 / 歴史】
江戸末期の庄内藩の商家を描く歴史ものシリーズの既刊「落星」の、番外編的な4コマ漫画。本編の登場人物のエピソードが満載で、金持ちの家ってホント面白い話ばっかりか!と楽しかったです。
【Flight of ACADEMY & B.V. / 花逍遙~古典を彩る植物たち~ / 歴史】
古典に登場する植物について、文章と4コマ漫画で解説した本。椿、梅、桜など現代でもなじみが深い植物について、描かれていて興味深い一冊。4コマ漫画での解説がとても分かりやすいです。
【MCC / ぼくのこともっとかまって!!! / エッセイ】
懐かしかった。30年前(自分の歳が…)の自分を思い出しながら、そうそう、こんなことあったな~。といろいろ思い出させてもらいました。母頑張れ~!
【ENTRATA / 新潟コミティアに参加していて締め切りが守れないと思っていたら『発達障害でした』という話 / エッセイ】
発達障害など心の病を取り扱ったエッセイなどは、たくさん出てくる難しい病名だけで引き気味になるが、「新潟コミティア」とワードがあるだけで親近感を覚え最後まで読めてしまう不思議。
【こけようこ支店 / アメリカに漫画家が1人で行ってみたオフレポ漫画です2023 / エッセイ】
表紙の背景が細かく、1ページ目の飛行機やビルも丁寧に描かれているのですが、どんどんフリーハンドになっていきます。とはいえ、ディティールと表情は掴まれているので、楽しく拝読できました。エンジェルズスタジアムまで行ったのに大谷選手欠場で残念でしたね。
【ひのとや / 怪噺(火丁分冊版) / エッセイ】
ホラースポットの怪談話より民家の怪談話の方が身近に感じすぎて怖い。夢の話で自分の過去が凝縮されていろんな人物がごちゃまぜででてくるのはほんとに疲れる。ターニングポイントで別の世界線を考えるのも好きだ。いろいろ共感。
【ぴょこっとついんて! / AV女優のイベントに行った話 / エッセイ】
表紙にあるとおり「こんな世界があったなんて…!」って言葉しかない。男性の付き添いがあったとはいえ、地方から歌舞伎町のイベントに参加した作者に敬意を表したい。
【ぴょこっとついんて! / キッズパークのおねぇさん!~きっずぱーくのお仕事は?~ / エッセイ】
タイトルの「キッズパーク」に「キッザ〇ア」みたいな施設を想像してしまった。子育てを十数年前に終了した世代の私。当時あったら絶対お世話になっていた。うらやましい…。
【ぴょこっとついんて! / 自撮りしてSNSに載せたら写真の背景が大麻でした / エッセイ】
大麻草ってそんな身近に自生してるの?ってびっくりした。SNSの写真を見ただけで大麻草とわかり通報する人にもびっくりした。通報で自生場所を特定する警察官に頭が下がった。パトカーに送迎してもらった作者には漢を感じた。
【KKITT出版部 / 消火栓紀行1 / 写真】
普段、全く意識していなかった消火栓。「消火栓」という看板は見たことがあるよね?くらいの記憶でしかなかったものが北海道だけでもこんなにいろいろな形や色があったのかと教えてもらった一冊でした。紀行1との事なので他の県へと続くのか楽しみです。
【モネモニック / きみとダメなことしてもいい? / アダルト(18禁)】
許されない行為。ただ感情のままに…という感じでお話しが進んで行ったと思いきや、ラスト2ページが… 。続きは描かれ無いのでしょうか…。
【モネモニック / 最後のおねがい / アダルト(18禁)】
あとがきに書かれてはいましたが、完全に結ばれるお話しも読ませて頂きたいな~。と思いました。
【B.W.Factory / THE SOUNDS OF CRYSTAL METEOROID / 音楽】
小説「綺羅星の如く」とのコラボ。コンセプトアルバム。残念なことに見本誌には音楽CDは付いていなくて…。小説の読後だっただけに、聴きたかったです!
【Belne / 水脈 a vein of water belne’s love ex Rare / その他】
長編「BELNE’S LOVE」のサイドストーリーを4編収録。美しい男たちが愛しあっていたりじゃれていたりするお話。一作の重みが感じられる作品ばかりで短編集とは少し言いづらい気がします。制作年代がさかのぼっていく掲載順も、長い時間を感じて素敵でした。
【あららぎ研究室 / Rakugaki / その他】
オールフルカラーの女の子イラスト本。女の子の何気ないかわいさが伝わってくる。もっと色々なポーズの女の子が見てみたい。
【黒虎保存会 / 一人大喜利 例題 こんなものタイムカプセルにいれるな! / その他(大喜利)】
見た時に、これは何だ? と思いつつ開く(というか形的には封を開ける、だけれど)中身を見る。そしてタイトルを思い出して納得した。これは新しい形かもしれない…。
【小さな本屋の寝床 / カラーパレットセレクション / その他(現代)】
仕事をしている「私」が出会う風景の色を主題にした随筆のような超短編小説。「私」が見ている色を見つけに、海や川辺に行ってみたくなりました(自然の多いところに住んでる設定?)。
【ちはや工房 / 初田ハートクリニック法度1~2 / (無記入)】
ウサギの被り物をしている精神科医・初田が主人公の小説。初田が営む「初田ハートクリニック」へ訪れる患者たちと、彼らを診療する初田のお話。なぜ被り物をしていて、なぜ精神科医を目指したのか…の設定が面白いです。読み進めやすい文章で先の展開にハラハラしながら読みました。
【ほしのゆりか / 友達がいない / (無記入)】
主人公にとって友達は今目の前にいる2人との3人の関係だと思っていたが、あるメッセージを通じて知らない「友達」が現れ、改めて3人の関係を見つめ直すストーリーが展開します。言葉で人間関係を表現する難しさについて考えさせられました。
【mint lemonade / ONE / (無記入)】
色素が薄めでアンニュイ風な男の子たちを描いたイラスト集。グレーやペールブルー多めの色調でカメラ目線で描かれた男の子がぎゅっと詰まっています。美しくてはかなげな子たち、キラキラでした!
【mint lemonade / Luminous / (無記入)】
前作「ONE」に続き、男の子たちを描いたイラスト集。「ONE」と比べて暗めではっきりした色調も入りつつ、こちらもはかなげな男の子たちの目線やポーズが素敵でした。